1|OB・OG訪問は“面接の前哨戦”
OB・OG訪問は、単なる情報収集ではなく、
「あなたという人物を知ってもらう第一の場」です。
実際、多くの企業の採用担当者はこう語ります。
「訪問時の印象が、面接での評価にもつながることがある。」
だからこそ、「話す内容」だけでなく、
メール・服装・マナー・お礼の一言までが評価の対象になります。
この記事では、社会人として信頼を得られるメール術と訪問マナーを、
就活生目線で徹底解説します。
2|訪問依頼メールの基本構成
OB訪問の依頼は、「簡潔」「丁寧」「誠実」の3原則を守ることがポイントです。
📧 件名
【OB訪問のお願い】〇〇大学〇〇学部〇年の〇〇と申します
件名は一目で「誰から」「何の用件か」が分かるように。
「お願い」「依頼」などの丁寧な表現を使うと好印象です。
📩 本文テンプレート
○○株式会社
○○部 ○○様突然のご連絡失礼いたします。
私、〇〇大学〇〇学部〇年の〇〇(氏名)と申します。就職活動にあたり、御社の〇〇事業や〇〇職について理解を深めたいと思い、
OB・OG訪問のお願いを差し上げました。ご多忙のところ恐縮ですが、
もしお時間をいただけるようでしたら、
ご都合のよい日時をお知らせいただけますと幸いです。【希望日程】
第一希望:〇月〇日(火)13:00〜15:00
第二希望:〇月〇日(水)10:00〜12:00
※オンラインでも構いません。どうぞよろしくお願いいたします。
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〇〇大学〇〇学部〇年
氏名:〇〇 〇〇
メール:xxxx@example.com
電話:090-xxxx-xxxx
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💡 ポイント解説
- 自己紹介 → 目的 → 日程提案 → 感謝の順で構成
- 「お忙しい中恐縮ですが」など、相手への配慮を忘れない
- メールの署名欄には必ずフルネームと連絡先を入れる
- 絵文字・顔文字・「!」などは一切使わない
3|返信が来た後の対応
返事をもらったら、24時間以内に返信するのがマナーです。
例:
「ご返信ありがとうございます。〇月〇日〇時に伺わせていただきます。」→最後に必ず「よろしくお願いいたします。」で締める。
日時・場所・持ち物などを再確認し、当日のトラブルを防ぎましょう。
4|当日のマナー:印象を決めるのは“3秒”
訪問当日は「清潔感」「姿勢」「言葉づかい」で印象が決まります。
▶ 服装・持ち物
- スーツ(黒・紺など落ち着いた色)
- 鞄はA4資料が入るサイズ・床置き禁止
- 筆記用具・メモ帳・ハンカチ・ティッシュは必須
▶ 訪問時の基本動作
- 5〜10分前に到着(遅刻は絶対にNG)
- 受付で「○○大学の○○と申します。○○様にお約束いただいております」
- 入室時に「失礼いたします」と一礼
- 名刺を受け取るときは両手で
- 最後に「本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました」と深く一礼
▶ 会話のトーン
- 明るく、適度に笑顔を保つ
- 相手の話を遮らず、うなずき+メモを取る姿勢が印象的
- 「御社」ではなく「貴社(きしゃ)」と呼ぶ(訪問時は口語)
5|OB・OG訪問後の「お礼メール」完全テンプレート
訪問後24時間以内にお礼メールを送ることが鉄則。
最も評価されるのは「感謝+学び+今後の行動」で構成された文章です。
📧 お礼メール例文
件名:本日のOB訪問のお礼(〇〇大学〇〇)
○○株式会社
○○部 ○○様本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。
お話しいただいた「○○業界の成長性」や「御社が重視されている〇〇の考え方」が大変印象に残りました。
特に「現場での挑戦を通じて成長する文化」に強く共感し、
今後の企業研究や志望動機作成の参考にさせていただきます。このたびは誠にありがとうございました。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。────────────────
〇〇大学〇〇学部〇年
氏名:〇〇 〇〇
メール:xxxx@example.com
電話:090-xxxx-xxxx
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💡 ワンポイントアドバイス
- メールは翌日午前中までに送ると丁寧な印象
- 感謝だけで終わらず、「学びをどう活かすか」を添えると◎
- “コピペ感”を出さず、相手の話の一部を具体的に引用する
6|印象を下げてしまうNG例
| NG行動 | 理由 |
|---|---|
| メールの誤字脱字 | 社会人の基本ミスとして印象ダウン |
| 返信が3日以上遅れる | 熱意が低い・ビジネスマナー不足と思われる |
| 「ありがとうございました!!」など過剰な表現 | カジュアルすぎる印象 |
| お礼メールが長すぎる(10行以上) | 読みにくく、要点が伝わらない |
| 返信なしで放置 | 最悪の場合、選考でマイナス評価につながることも |
7|OB・OG訪問後のフォローで信頼を積み重ねる
良い印象を「一度きり」で終わらせないために、
“短いフォロー”を1回だけ入れるのが理想的です。
例:
「先日はありがとうございました。
ご紹介いただいた企業研究方法を試してみたところ、理解が一段と深まりました。」
この一文が、「行動力のある学生」として記憶に残ります。
8|社会人として見られる就活マナーの本質
OB・OG訪問は、“マナー試験”ではありません。
目的は「信頼関係を築けるかどうか」。
そのために必要なのは、
- 約束を守る
- 感謝を伝える
- 相手の時間を尊重する
という3つのシンプルな行動です。
メール1通、笑顔1回、礼1つ。
それだけで、あなたの印象は大きく変わります。
🪄 編集部まとめ
就職活動の中で最も“人間性が伝わる場”がOB訪問です。
話す内容よりも、誠実な態度と基本マナーが最も評価されます。
「人として気持ちの良い対応」こそが、最高の就活スキル。
あなたの一通のメールが、未来の扉を開くきっかけになるかもしれません。


















