【就活特集】大学3年生から始めるエントリーシート対策|内定に近づく“書き方の新常識”

「書けない」ではなく「伝わっていない」だけ

就活が本格化する大学3年の秋。多くの学生が最初にぶつかる壁―それがエントリーシート(ES)です。
どんなに努力してきた経験があっても、「書類で伝わらなければ意味がない」。
企業がESで見ているのは、
“あなたが会社に何をもたらす人材なのか”というメッセージです。

ここでは、大学3年生が“今から”できる実践的なES対策を、内定塾編集部がわかりやすくまとめました。

STEP 1:ESは「自己PR」ではなく「企業PR」

多くの学生がやりがちなミスが、「自分のことばかり」書いてしまうこと。
でも、企業が知りたいのは「あなたの経験が会社でどう活かせるか」です。

✅ 良い例

「私はアルバイトのリーダー経験を通じて、チームで課題を分析し、改善策を提案する力を培いました。貴社でもプロジェクトを円滑に進めるための調整役として貢献したいと考えています。」

❌ 悪い例

「リーダーとしてメンバーをまとめました。協調性があります。」

前者は“企業目線”、後者は“自己満足目線”。
ESの本質は「あなたの強み × 企業の課題解決」なのです。

STEP 2:企業が見ている“3つの評価軸”

ESの審査担当者が特に重視するポイントは、以下の3つです。

評価軸内容チェックポイント
① ロジカルさ経験をわかりやすく構造化できているか結論 → 根拠 → 結果 の順に書く
② 再現性経験が会社でも活きるか具体的な行動・数字・成果があるか
③ 一貫性志望動機と自己PRがつながっているか企業理念や事業内容と整合しているか

これらの軸で「一貫したストーリー」を描くことで、ES全体に説得力が生まれます。

STEP 3:「自己PR」と「ガクチカ」は“物語”でつなぐ

「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」と「自己PR」は別々に考えがちですが、
実は同じストーリーで一貫している方が、企業にとって理解しやすいです。

💡 書き方の流れ

  1. 課題発見:「なぜその活動に力を入れたのか」
  2. 行動:「どのように課題を解決したか」
  3. 結果:「どんな成果・学びを得たか」
  4. 再現:「その経験をどう活かすか」

この「4ステップ」で書くと、どんなテーマでも論理的にまとまります。

STEP 4:志望動機は“企業分析”の深さで差がつく

就活生がもっとも悩むのが「志望動機」。
テンプレート的な表現では企業に響きません。

NG例

「貴社の業界トップの実績に魅力を感じました。」

OK例

「御社の『技術で暮らしを豊かにする』という理念に共感し、特に〇〇事業で人々の生活を支える姿勢に惹かれました。大学での〇〇研究を活かし、技術を社会価値へ変える仕事がしたいと考えています。」

企業が重視するのは、“どこに惹かれたか”ではなく、
“なぜ自分がその環境で力を発揮できるか”

つまり、「共感 × 貢献 × 成長」の3点セットで構成するのが効果的です。

STEP 5:大学3年の今やるべき準備

内定塾編集部が行った調査では、ESの通過率が高い学生ほど「3年秋の段階で下準備ができている」傾向にあります。

🧭 今からできる実践リスト

  • ✅ 3社以上の企業研究ノートをつくる
  • ✅ 自己分析を「他己分析(友人・家族)」で補強する
  • ✅ ガクチカの経験を時系列で整理
  • ✅ ESテンプレート(共通設問)を早期にストック
  • ✅ 模擬ESをキャリアセンターまたは外部講師に添削してもらう

エントリーシートは、“文章力”より“準備力”で差がつきます。
自分の棚卸しと企業理解を、早いうちから始めることが内定への近道です。

編集部まとめ

エントリーシートで大切なのは、「過去の経験をどう語るか」ではなく、「未来のあなたをどう見せるか」です。

どんなに小さな経験でも、“自分らしい考え”と“行動の理由”を語れれば、
その人らしさは確実に伝わります。

「選考突破のために書く」のではなく、
「未来の自分を表現するために書く」。

それが、大学3年生がこの冬から始めるべき、本当のエントリーシート対策です。

関連リンク

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