1|早稲田アカデミーとは?その歴史と現在地
創業・沿革の歩み
早稲田アカデミーの起点は1975年7月、東京都杉並区阿佐ヶ谷南での小中学生対象の学習サークルとしてのスタート。
その後数年で法人化され、1985年には社名を「株式会社早稲田アカデミー」に変更。
拠点を池袋に移し、教室数を拡大。現在では、国内193校舎体制を擁するまでに成長しています。
グループ企業には、野田学園・水戸アカデミー・集学舎・幼児未来教育などがあり、海外子会社も設置。
基本データ(2025年3月期実績)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 上場 | 東証プライム市場、証券コード 4718 |
| 資本金 | 約20億1,417万円 |
| 売上高(連結) | 350億6,999万円 |
| 従業員数(連結/正社員) | 約1,103名 |
| 校舎数 | 193校(直営およびグループ含む) |
| 本社所在地 | 東京都豊島区南池袋一丁目16番15号 ダイヤゲート池袋9階 |
また、2023年から初任給の引き上げを実施。総合職(講師職・本社スタッフ職)で月額 24万9,800円に改定。
2|事業内容と強み:教育業界で早稲田アカが選ばれる理由
主力事業:集団指導塾運営
早稲田アカデミーのコア事業は、小学生・中学生・高校生を対象とした 集団指導型の進学塾運営。
1クラスは15〜20名程度の少人数制を基本とし、講師と生徒の距離が近く、緻密な指導を可能としています。
近年は、映像授業対応の「早稲田アカデミー東進衛星予備校」や、英語教育強化を目的とする「IBS/English ENGINE」など新たな事業展開にも力を入れています。
帰国生向け教育(LOGOS ACADEMEIA)も展開し、多様なニーズに応えています。
ブランド力・実績による信頼
早稲田アカデミーは、難関校合格実績を数多く輩出しており、それが顧客からの強い信頼へとつながっています。
教育業界の中でも、“合格実績”を武器とするブランドポジションを確立しており、競合との差別化要因になっています。
また、DX・オンライン対応を強化し、時代変化に応じた教育モデルの構築にも注力している点も評価されています。
総合教育企業への拡張
伝統的な塾事業にとどまらず、グループ企業や子会社を通じて幼児教育・フランチャイズ運営・海外展開なども視野に入れています。
このように、事業基盤を幅広く構築することで、リスク分散と成長余地を確保している点が他社と異なる強みです。
3|採用・研修制度:学生から社員まで育て抜く体制
採用プロセス(新卒)
早稲田アカデミーの新卒採用の流れは以下の通りです。
- 会社説明会
- SPI(適性検査・Webテスト)
- 一次選考:模擬授業(講師希望者)+グループ面接
- 二次選考:役員面接(グループ形式)
- 最終選考:社長面接(個別形式)
内々定までの期間は通常1〜2か月程度とされています。
SPI や適性検査では、言語・非言語・性格の3科目を含む形式が採用されたという通過体験談も確認されています。
また、面接では「なぜ教育業界を選んだか」「早稲田アカデミーで何を成したいか」といった深堀質問がされる傾向あり。
研修制度と成長支援
同社は教育という“無形のサービス”を扱う事業であるため、社員一人ひとりの質向上に注力していると公表。
新卒研修では、「新卒ロードマップ」が導入され、入社から2年間で到達すべきスキルやマインドを段階的に示すプログラムが組まれています。
所属長との振り返り面談を5回実施する制度があり、自分の強み・課題を定期的に見直し、改善につなげる体制があります。
このような制度により、経験ゼロからでも教育現場で通用するスキルを系統的に育てる環境が整備されています。
4|働く環境・待遇・キャリアパス
待遇・初任給
2023年4月より、初任給の引き上げが実施されました。
- 総合職(講師職/本社職):月額 249,800円
- 事務職(校舎/本社):月額 221,600円
業績拡大を背景に社員処遇を改善する姿勢は、若手にとってもモチベーションに繋がる要素です。
また、平均年収は 5,700千円程度と報告されています。
キャリア・昇進制度
早稲田アカデミーでは、年に一度希望キャリアを表明できる機会があり、若手にも挑戦の機会が与えられるとの記載があります。
講師 → 校舎運営マネジメント → 本社企画・教育開発といったキャリアパスが想定されます。
特に教育企画・カリキュラム設計・DX推進領域など、教室運営以外のポジションへの道も近年広がりつつあります。
労働環境・ワークライフバランス
教育業界には「夜間授業」「講習期間の繁忙」 といった側面がありますが、早稲田アカデミーでは働き方改善も進めているようです。
本社事務職求人情報には、月平均残業7時間程度・完全週休2日制といった記載も見られ、事務系職種では比較的時間管理がなされている可能性が示唆されます。
5|強みと注意点:教育業界志望者に向けて
✅ 強み(志望すべき理由)
- ブランド力と実績
難関校合格実績と信頼性は、指導者として誇りを持てる基盤。 - 成長環境と裁量
若手でも授業運営・教材改善に関わるチャンスが多い。自らプロセスに改善を加えられる。 - 制度整備と成長支援
明確な研修体系と振り返り制度によって、道に迷いにくい設計。 - 待遇改善への意欲
初任給の引き上げや待遇向上に積極的という姿勢は、社員を大切にする企業風土の表れ。 - 新領域展開への挑戦
映像授業・英語教育・海外展開など新規事業に関わるチャンスも選びやすい。
⚠ 注意すべき点(理解しておきたい課題)
- 繁忙期の負荷
講習期間(夏期・冬期など)は時間外勤務が増える可能性。講師業は授業準備・生徒対応が不可欠。 - 選考難易度と適性重視
模擬授業・面接で「教育観・志望動機」が深く問われる。表面的な熱意だけでは通過しにくい。 - 配属・校舎による差
教室立地・生徒層によって業務内容や負荷に差が出る。配属時に校舎の雰囲気を聞けると良い。 - 昇進スピード・競争環境
優秀な同期・競合が多く、昇格・キャリアアップには成果と継続力が求められる。
編集部まとめ
早稲田アカデミーは、「教育×実績×変化対応力」の三軸を持つ塾運営企業です。
学生の未来に直接影響を与える場で働きたい人にとって、ここは やりがい・成長・挑戦 が揃ったステージです。
ただし、教育業界ゆえのハードな局面もあります。それを受容できる覚悟と情熱があれば、
「生徒の人生に寄り添い、自らも成長できる仕事」が、ここにあります。
“教えることは、自分を磨くこと。”
この言葉を胸に、早稲田アカデミーであなたの“学びと教えの旅”を始めてみませんか?



















